トルコはイスラム圏なので”アザーン”という礼拝が1日5回行われます。早朝から誰かが歌っているような吟じているような、何とも言えない祈りの声が拡声器で街全体に大音量で響きわたります。
下調べでお祈りすることは知っていたものの、早朝から爆音で流れるものとは知らず、トルコに来て初めての朝はアザーンで飛び起き「イスラム系武装組織に囲まれた!!」と大変血の気が引きました(笑)。冷静になってスマホで「トルコ 早朝 歌」と検索したら一発ヒットしたので助かりました。先人に感謝。
カッパドキアに来たからには気球に乗りたいのですが、この日は風が強いとのことで飛びません。早朝の気球が無くなったため、朝食にします。チーズの種類が豊富で、野菜は新鮮、パンもおいしかったです。

トルコは“チャイ”という濃い紅茶を飲む習慣があり、チャイグラスを使用して飲みます。日本でイメージするチャイはインドやネパール系のマサラチャイなどの香辛料の利いたミルクティーだと思いますが、トルコのチャイは、濃いストレートティーです。このチャイが好きすぎて、旅行中に何杯飲んだことか。
右の写真の右端の大きな銀色の機械はチャイ専用のサーバー。コーヒーメーカーと同じくらいチャイ専用サーバーはトルコで一般的なようで、どの飲食店にも設置されていました。


グリーンツアーに参加
2日目は、前日の夜ホテルのフロントで申し込んでおいたグリーンツアーに参加しました。昼食、観光地のチケット代含みで一人約2,000TL(約11,000円)で、ホテルに送迎してくれます。現地で予約することが不安な方は、Webでも予約できるのでおすすめです。
レッドツアーやブルーツアーなどツアーの種類は色々あるのですが、グリーンツアーで周るところが一番距離が遠かったため、自力で周るのは厳しいと思い今回はこのツアーを選択しました。
グリーンツアーの概要は以下です。
- ギョレメパノラマ
- セリメ修道院
- ウフララ渓谷
- カイマクル地下都市
- お土産屋さん
- ピジョンバレー
朝の9:00にホテルに迎えのバスが到着し、次々にホテルを周ってツアー参加者を回収していきます。英語が達者な現地ガイドさんにつれられて、17:00までの8時間コースです。

ギョレメパノラマ
15名ほどピックアップしてすぐに、ギョレメの街を一望できるビュースポットに案内されました。

見渡す限り一面奇岩で、カッパドキアに来たんだと実感します。なかなか日本では見られない光景にめちゃめちゃテンション上がりました。

お土産屋さんを併設しており、ザクロジュースなどを販売しています。この日は寒かったので冷たいジュースには手が出ず。フォトスポットもありました。

セリメ修道院
ギョレメパノラマから車に揺られて1時間。11:30頃セリメ修道院に到着しました。セリメ修道院はウフララ渓谷の端にあります。岩山をくり抜いて居住区や学校、協会がつくられており、要塞の役目も果たしていたようです。

岩肌が滑りやすく、結構な傾斜をのぼっていくので運動靴推奨です。
調理をしていた痕跡があったり、洞窟内部はしっかり大聖堂とわかるようなつくりになっていたりと、意外と建物らしい内部になっていたので面白いと思いました。
滞在時間は1時間ほどでした。

ウフララ渓谷
ウフララ渓谷入口に到着したのが大体12:30頃。川沿いをトレッキングします。トレッキングルートに入る際に入場ゲートがあり、チケットがないと入れないようになっていました。(チケット代はツアー代に含まれています)

10分程度歩くと分かれ道になり、右側に400段の階段が現れます。階段を上り切った先には小さな洞窟教会があり、フレスコ画を見ることが出来ました。色まで鮮明に残っているのはすごいですね。

400段の階段を下りて、また10分かけて元の場所に戻り、川岸のレストランで昼食になりました。
チキンかベジタブルかビーフかミートと言われ、ミートってなんだ?(笑)となりましたが、ミートはラムを指していたようです。私はとりあえずビーフを注文。味は普通に美味しかったけど若干オイリーな感じがしたので、鉄板を斜めにして油を落としながら食べてました。トルコ料理は基本的に美味しいのですが、若干油っけが多いのが気になります。


カイマクル地下都市
ウフララ渓谷を14:00頃出発し、またバスに揺られて1時間ほどでカイマクルに到着しました。お土産屋さんを横目に入場口に向かいます。カイマクル地下都市の入り口はチケットセンター内にあり、チケットを購入し、ゲートをくぐらなければ入場できません。(チケット代はツアー代に含まれています)

さすが地下都市なだけあって、天井は成人男性が普通に立てるほどの高さが確保されており、相当な部屋数があります。また無数に通路が張り巡らされており、ガイドから離れて迷子になったが最後、地上に戻ることは不可能だと感じました。
要所要所で完全にしゃがまないと通れない通路や、横幅が狭い通路を通るため、身長が高い人や閉所が苦手な人には少々きついかもしれません。同じツアー参加者15名のうち5名脱落していました。ただし脱落者が出ることは折り込み済みのようで、怖くて進めず引き返した人が地上に戻れるようバスの運転手も同行しており、途中でギブアップした人はちゃんと地上まで連れ帰ってもらえたようです。

この空間は確かワイナリーだったと言っていたような気がします。ちゃんと聞き取り切れず、撃沈。
最大2万人ほどこの地下に住んでいたとされるようです。また外部から侵攻された場合は、通路をせき止めたりすることで進入を防ぎ、また迷路のような空間のため地上部へ逃がさないようにしていたとのこと。私たちが入れたのは地下4階層まででしたが、この先地下8階層近くまであるらしいです。そしてまだ全容は解明されていないとか。
カイマクル地下都市に1時間くらい滞在し、16:00頃出発しました。
お土産屋さん(Bayzade Kuruyemis)
道中ウチヒサールのお土産屋さんに立ち寄りました。完全にバスツアー観光客狙いのようなお店で、1ツアーにつきスタッフが1人付き、各ブースでお菓子を試食させてくれます。ロクムやピシュマニエ、ナッツを端から渡され、18種類は食べた気が。ほかにもハッカのかけらをお湯にとかす実演があり、その蒸気が強烈な刺激で目から鼻からひゅーひゅーになるもの(クリスタルメントールというらしい)がすごかったので、花粉症の母向けに買ってみました。とにかくメントールの刺激が強いので、よかったら試してみてください。



↑クリスタルメントール売り場。 小瓶に入っています。

個人的には、このチョコロクムが美味しかったです。写真は上下逆ですが。
イスタンブールでも買えると思っていたら無かったので、ここで買っておくべきだったとずっと後悔した一品です。(125TL≒687円)
ピジョンバレー
グリーンツアーの最後はピジョンバレー。鳩の谷を意味する通り、岩の斜面にある無数の穴は当時の人々が人工的に掘った鳩の住処です。鳩の排泄物をあつめてブドウの肥料にしていました。最後にこの絶景で満足です。

16:40頃到着し、10分程度写真撮影の時間を取ってホテルへ戻りました。
グリーンツアーは参加する価値のあるツアーだったと思います。ウフララやカイマクルは、ギョレメから少なくとも往復2時間はかかるので、タクシーだと料金の不安がありました。ただ、トレッキングしたい方はツアーではない方が良いのかもしれません。
3日目に続きます。
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